人は酸素なしでは生きられない。

私たちの体がグルコース(葡萄糖・glucose)を

分解してエネルギー源アデノシン三リン酸

(ATP)を得るために酸素が必ず必要だからだ。


酸素が無ければ、体のATPが1〜2分以内に枯

渇し、細胞が死に始める。

しかし、酸素がなくても18分は問題がない

モンスター動物がいる。

まさにアフリカの地中に住む体長8㎝の“ハダカ

デバネズミ(naked mole rat)”である。


ドイツのマックス・デルブルック研究所とアメ

リカのイリノイ大学、南アフリカプレトリア大

学の共同研究者は先月21日、国際学術誌サイエ

ンスに

“ハダカデバネズミ”が、酸素が完全になく

なった環境でグルコースの代わりにフルクトース

(果糖・fructose)でATPを作って生存することがで

きる。」と発表した。


果糖は酸素なくても分解されATPを作ることが

できる。

おかげでハダカデバネズミの酸素濃度が通常


(21%)の4分の1である5%に減っても5時間を

耐えれる。

酸素が完全に消えたら意識を失って、身体活

動がほとんど停止するが、18分間は生命を維

持する。

酸素を再供給すると何の異常もなく回復する。


アメリカのネブラスカ大のジェイ・ストルツ

教授はこの日サイエンスに発表した論評論文で

「エネルギーの生産でブドウ糖を果糖に代替す

ることはタクシーの運転手が渋滞で全く前に進

めない道で迂回路を見つけるようなものだ。」

と説明した。


マックス・デルブルック研究所のゲリー・ル

ウィン教授は

「地下で生き残るために酸素なくてもエネル

ギーを生産する能力が発達したもの。」と説

明した。

ハダカデバネズミは哺乳類だが汗腺がなく、

汗を流して体温を下げることができない。

皮下脂肪なく、寒さもよく耐えられない。

温度と湿度が一定の地中は、このようなハダ

カデバネズミに最適の場所である。


しかし、地中狭い洞窟で100匹以上が集まって

住めば酸素が不足しやすい。

ルウィン教授は

ハダカデバネズミが仕事をする時間に何匹

ががずっと眠ることも怠惰なのではなく、

酸素の消費量を削減し、換気するための行動

だ。」と説明した。


ハダカデバネズミは名前の如く体に毛がほと

んどない。

不細工な容姿だが、科学者たちには最高の人

気動物である。

寿命が32年と同じサイズのネズミよりも10倍

以上もあるからである。

人間で言えば800歳以上生きることになる。

癌にもかからず、痛みも感じない。


世界最高のインターネット企業、Googleは、

人間の寿命を画期的に延ばすとカリコ(Calico)

というバイオ企業を立てた。

2013年の設立以来カリコが何をしているの

かベールに包まれている。

ただしハダカデバネズミを集中研究している

という事実だけは分かった。


今回の研究では、Googleの戦略が間違ってい

ないことを示しているわけだ。

ストルツ教授は

「ハダカデバネズミの無酸素エネルギー生産

を研究すれば、貧血脳卒中のように一時的に

酸素の供給が絶たれ、死を誘発する病気を治療

するのに役立つことができる。」と期待した。


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산소 없이 18분… 이 녀석만 살아남았다

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